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314弾けるようになりたいという気持ち

私が自分の楽器人生を振り返ると、だらだらとギターを弾き続けてきたという印象です。最初のころなんかキライな反復練習も特別しなかったように思います。

そんな私でも人前で演奏するようになったのは、ただそういう機会があったから。人前で演奏するなら努力しないと。あの人があれだけ弾けるんだから負けてられない。そんな出来事がたくさんあり、気づいたころにはギター1本だけ持って旅をするようになり、そこで悔しい思いをたくさんしました。

その結果、どうしたらうまくなれるだろうか。どうしたらあのひとたちと同じ土俵で戦えるだろうか。そう考えるようになったのです。楽器が好きだからではなく。言ってしまえばただの対抗心。

と、そんなこともありましたが、なにより、長い年月をだらだらとでも、やめずに続けてきた結果が今なんだと思います。それプラスその経験。

最初こそ地味な練習はあまりしませんでしたが、そんな、行く先々でいろんなことに思いを巡らせても、何をするにも当たり前のことを当たり前にできてからの話だと気づくばかり。

そう思い始めてからは地味な練習にも意味ができて、いやな気持ちになることなくとりくめるようになりました。

理由づけはひとそれぞれですが、私はそこまで来るのに何年もかかりました。なので、人に地味な練習をすすめることを少し申しわけなく思ったりもするのです。

一生懸命どういう意味があっての練習なのか説明はしますが、そんな練習したくないだろうなあ。楽しくないだろうなあ。なんて。

ですが、最近生徒さんを見ていると、そんな練習でも私と一緒にがんばってくれるひとがたくさんいるんだと気づきました。それはやはり弾けるようになりたいという気持ちなんでしょう。

純粋にその気持ちを尊敬するし、こころから応援したいと、そんな人を見るたび思う。そんな素敵な人はどんなに不器用でも、時間をかけてでも必ず弾けるようになるべきだと思うので、これからもその人たちが気持ちを失わないように、少しでも光の部分を見せてあげられたらと思います。

今日の一曲

Lets get it on / Marvin Gaye

お酒にあう〜 ウィスキー飲みながら聴きたいやつです ただただ最高。

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