782☆苦手な所はもっと難しくアレンジして乗り切る(?)
何回やってもしっくりこない。その部分が上手くいくかは、いつも運まかせ。苦手。だからその曲を演奏すること自体がイヤになっていく。ここに悩む生徒さんを割と見るから、なんとか出来ないかと日々模索中。
1ヶ月ひたすら数をこなすより、15分間なぜ苦手なのかを搾りかすが出ないくらい考える方が早い。これもひとつ。
私にとって練習は【苦労するけど意識的になら出来る】ことを【楽に、無意識的に出来るようになる】ための反復だと捉えているので、意識的にも出来ていないことを、体と脳の最適化機能に丸投げし、頼りきって無闇に反復するのはそれこそ運まかせで成功率があまり高くないと考えています。これはレッスンでも話した覚えありです。
そして、たまたまドラム練習中にもうひとつ見つけました。
【①苦手なフレーズ】にあえて音を足して、【②少し難易度を上げたバージョン】を作って練習する。というもの。
出来ないことをさらに難しくしてどうすんだとも思えますが、これ本当に有効で、②をしっかり練習(別に完璧じゃなくていい)した後、元の①に戻ると、いつも苦手に感じていたフレーズが不思議と簡単に感じるんですね。あれだけ何度も繰り返したって自信つかなかったのに!涙
小さい器に入った満杯の水を、より難しいフレーズに挑戦することで自分の器を少しだけ大きくしてから、同じ水量を注ぎ直すみたいなイメージ。
生徒さんにあまり話した覚えはないですが、今考えると普段からやっていることでした。わざと原曲より速いテンポで練習するのも同じ効果があります。難しくアレンジするという事自体がハードル高いかもしれませんが、どうしても乗り越えられない壁が出来た時にぜひ試してみて下さい。
その方法が当てはまらないこともあるかもしれませんが、困った時の選択肢のひとつとして持っておくと、きっといつか助けになります。
今日の一曲
You! Me! Dancing! / Los Campesinos
たしか大所帯でめちゃくちゃポップなバンドがいた気がする...と急に浮かんで必死に検索。これだ〜
頭から1:20までの壮大に無駄な前振りがまず最高に好き。まさにおもちゃ箱をひっくり返したみたいな音楽。この曲を初めて聴いたときのドキドキも覚えています。